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2026.06.10

追いかけまわして来て、家事ができない

認知症の方が何度も同じ質問をしたり、介護者の後を追いながら質問を続けたりすると、家事や仕事が進まず疲れてしまうことがあります。しかし、多くの場合は「困らせたい」のではなく、不安や確認したい気持ちの表れです。この記事では、追いかけてきて質問攻めになる場面で使いやすい対応のコツを実践的に解説します。

01課題の本質

認知症では新しい記憶を保つことが難しくなり、説明を受けても数分後には忘れてしまうことがあります。そのため「今何時?」「どこへ行くの?」「今日は何をするの?」などの質問が繰り返されます。

また、介護者の姿が見えなくなることへの不安から後を追う行動が出ることもあります。質問そのものを止めるよりも、「なぜ不安になっているのか」を理解し、安心できる環境を整えることが大切です。

02実践のコツ

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1)まず安心を伝えてから答える

手順

質問に対してすぐ説明する前に、「大丈夫ですよ」「一緒にいますよ」と安心できる言葉を添えます。

理由

本人が求めているのは情報より安心感である場合が少なくありません。安心すると質問回数が減ることがあります。

観察ポイント

表情が和らぐか、後追いが減るか、声の大きさが落ち着くかを見ます。

よくある失敗

説明だけを長く続けることです。理解より不安が強い場合は効果が出にくくなります。

2)見える場所で家事を行う

手順

可能な範囲で本人が見える位置で作業します。声が届く距離を保つのも有効です。

理由

姿が見えなくなると「置いていかれるかもしれない」という不安が強まるためです。

観察ポイント

離れたときだけ質問が増えるのか、常に続くのかを確認します。

よくある失敗

「今忙しいから来ないで」と強く制止することです。不安が増して後追いが強くなる場合があります。

3)繰り返し見られる答えを用意する

手順

予定表やメモを活用し、「今日は病院はありません」などを大きく書いて見える場所に置きます。

理由

毎回説明する負担を減らし、本人も確認できるため安心につながります。

観察ポイント

メモを見る習慣があるか、内容が理解しやすいかを確認します。

よくある失敗

文字が小さい、情報が多すぎるなど見づらい掲示にしてしまうことです。

4)簡単な役割をお願いする

手順

洗濯物をたたむ、タオルを分けるなど安全で簡単な作業を一緒に行います。

理由

手持ち無沙汰や孤独感が減り、質問への意識が他の活動へ向きやすくなります。

観察ポイント

達成感が得られているか、疲れすぎていないかを見ます。

よくある失敗

難しい作業を任せることです。失敗体験が増えると不安が強まります。

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04チェックリスト

  • 安心する声かけを行った
  • 本人から見える場所にいた
  • 予定表やメモを活用した
  • 質問の背景を考えた
  • 不安が強くなる時間帯を把握した
  • 無理のない役割を用意した

05ミニQ&A

Q. 同じ質問に毎回答えるべきですか?
A. 基本的には安心できる返答を繰り返して構いません。ただし、メモや予定表などを併用すると介護負担を減らせます。
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Q. イライラして強い口調になってしまいます。
A. 介護者が疲れているサインかもしれません。短時間でも休息を取り、一人で抱え込まない工夫も大切です。
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何度も質問されると、つい「さっきも言ったでしょう」と返したくなります。しかし本人は忘れたくて忘れているわけではありません。まずは不安を和らげることを意識し、安心の声かけや見える場所での関わりを1つ試してみてください。小さな工夫の積み重ねが、本人の安心と介護者の負担軽減の両方につながります。
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