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2026.06.18

夜に寝ないで、昼寝てしまう

夜に眠れず、昼間はうとうとしてしまう「昼夜逆転」は、認知症介護でよく見られる悩みです。デイサービス利用や散歩を続けていても改善しないことがあり、ご家族が疲れ切ってしまう場合もあります。この記事では、昼夜逆転が起こる背景と、家庭で取り組みやすい実践的な工夫を紹介します。

01課題の本質

認知症の方の不眠は、単純な「寝不足」だけが原因ではありません。脳の体内時計が乱れ、昼と夜の区別がつきにくくなることがあります。

また、昼間の活動量不足だけでなく、痛み・頻尿・便秘・不安・薬の影響・室温の不快感なども睡眠を妨げます。デイサービスへ行っていても、椅子で長時間眠っている場合は夜の睡眠圧(眠るための力)が十分に高まらないことがあります。

そのため「もっと歩かせればよい」と考えるよりも、生活全体のリズムと眠気の質を整える視点が大切です。

02実践のコツ

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1)朝の光をしっかり取り入れる

手順

起床後はカーテンを開け、窓際で過ごす時間を作ります。

朝食もできるだけ明るい場所で取りましょう。

理由

朝の光は体内時計を調整する重要な刺激です。

昼夜の区別を脳に伝える助けになります。

観察ポイント

起床時間が安定しているか。

午前中の覚醒状態や表情の変化を確認します。

よくある失敗

夜眠れなかったからと朝も寝かせ続けること。

体内時計がさらに後ろへずれやすくなります。

2)日中の居眠り時間を調整する

手順

無理に起こし続けるのではなく、短時間の休息に留めます。

長時間眠り込む場合は声かけを行います。

理由

昼間に深く眠ると夜の眠気が弱くなります。

特に夕方以降の居眠りは影響が大きくなります。

観察ポイント

いつ、どのくらい眠っているか。

デイサービスでの睡眠状況も共有しましょう。

よくある失敗

静かだからと眠らせ続けること。

結果的に夜間覚醒が増える場合があります。

3)夕方以降の刺激を減らす

手順

夕方から照明を少し落ち着いた明るさにします。

穏やかな会話や好きな音楽を活用します。

理由

認知症では夕方に不安や混乱が強くなることがあります。

落ち着いた環境が入眠を助けます。

観察ポイント

そわそわする時間帯や不安の訴え。

興奮につながる出来事がないか確認します。

よくある失敗

寝る直前までテレビを大音量で流すこと。

覚醒状態が続きやすくなります。

4)眠れない原因を記録する

手順

就寝時間、起床時間、夜間覚醒の回数を簡単に記録します。

頻尿や痛みの有無も残します。

理由

不眠の背景は人によって異なります。

記録は医師やケアスタッフとの共有にも役立ちます。

観察ポイント

夜中に起きる時刻の傾向。

排泄や不快感との関連を確認します。

よくある失敗

眠剤が効かないことだけに注目すること。

原因の見落としにつながります。

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04チェックリスト

  • 起床時間は毎日ほぼ一定か
  • 朝の光を浴びているか
  • 日中の居眠りが長すぎないか
  • 夕方以降の刺激が多くないか
  • 夜間の頻尿や痛みはないか
  • 睡眠記録をつけているか

05ミニQ&A

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Q. 眠剤を飲んでいるのに眠れません。
A. 薬だけでは改善しない場合があります。夜間頻尿、不安、痛み、昼間の睡眠など複数の要因が重なっていることもあるため、睡眠状況を記録して主治医へ相談しましょう。
Q. デイサービスで寝てしまうのは止めた方がいいですか。
A. 無理に起こし続ける必要はありません。ただし長時間の睡眠は夜間不眠につながることがあるため、施設と情報共有しながら調整することが大切です。
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昼夜逆転は、ご家族の努力不足で起こるものではありません。散歩やデイサービスを利用していても、認知症の進行や体調変化によって睡眠リズムが乱れることは珍しくありません。まずは「朝の光」「日中の居眠り」「夜間覚醒の記録」の3つを意識してみてください。小さな変化を積み重ねることが、より良い睡眠と介護負担の軽減につながります。
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