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2026.08.06

暑いのに徘徊

夏になると「暑いから危ない」と止めても、認知症の方が外へ出たがることがあります。家族や介護者にとっては熱中症や脱水が心配になり、不安が大きくなる場面です。しかし、無理に止めるだけでは興奮や不安が強くなり、かえって外へ出ようとすることもあります。大切なのは、出たい理由を理解しながら安全を確保することです。今回は、夏場の外出・徘徊への具体的な対応方法を紹介します。

01課題の本質

認知症の方は暑さを感じにくかったり、喉の渇きを自覚しにくかったりすることがあります。また、「仕事へ行く」「家族を迎えに行く」「買い物へ行く」など、本人にとって大切な目的があるため、外へ出ようとする場合も少なくありません。

「危ないから行けません」と否定されると、不安や怒りが強まり、さらに外へ出ようとすることがあります。まずは行動を止めるよりも、「なぜ出たいのか」を理解する姿勢が安心につながります。

02実践のコツ

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1)まずは気持ちを受け止める

手順

「暑いからダメ」と止める前に、「どちらへ行かれるんですか?」と穏やかに話を聞きます。

目的を確認した後、「少しお茶を飲んでから一緒に考えましょう」と自然に話題を切り替えます。

理由

気持ちを否定されないことで安心し、興奮が落ち着きやすくなります。

観察ポイント

表情が和らぐか、足取りが止まるか、会話に応じられるかを確認します。

よくある失敗

「何回言ったら分かるの!」と強く制止すると、抵抗が強くなることがあります。

2)外出するなら短時間・安全第一

手順

どうしても外へ出たい場合は、早朝や夕方など比較的涼しい時間を選び、一緒に短時間だけ歩きます。

帽子や日傘、水分を準備し、日陰を選んで歩きます。

理由

完全に禁止するより、安全な形で気持ちを満たした方が落ち着くことがあります。

観察ポイント

汗の量、顔色、歩く速さ、息切れ、疲れた様子がないか確認します。

よくある失敗

真昼の暑い時間帯に付き添ってしまうことは、熱中症の危険が高まります。

3)こまめな水分補給を習慣にする

手順

喉が渇く前に、お茶や水を少量ずつ勧めます。

外出前・帰宅後にも水分補給を取り入れましょう。

理由

認知症では喉の渇きを感じにくく、自分から飲まない方も少なくありません。

観察ポイント

口の乾燥、尿量や尿の色、元気の有無などを日頃から確認します。

よくある失敗

「飲みたくなったら飲むだろう」と本人任せにしてしまうことです。

4)万が一に備えて見守り体制を整える

手順

名前や連絡先が分かるものを身につけてもらい、近所の方とも情報を共有しておきます。

理由

真夏は短時間でも熱中症になる可能性があり、早期発見が重要になります。

観察ポイント

外へ出たがる時間帯や曜日など、行動パターンを記録しておくと予防につながります。

よくある失敗

「今日は大丈夫だろう」と油断して目を離してしまうことです。

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03チェックリスト

  • □ 外出前に水分補給をした
  • □ 帽子を着用している
  • □ 暑い時間帯を避けた
  • □ 同行者がいる
  • □ 本人の目的を確認した
  • □ 帰宅後も水分補給を行った

04ミニQ&A

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Q. 外へ出たいと言われたら毎回止めた方がいいですか?
A. 危険な時間帯は避ける必要がありますが、状況によっては安全を確保しながら短時間付き添う方が、本人の気持ちが落ち着くことがあります。
Q. 熱中症が疑われるサインは?
A. 顔色が悪い、汗が極端に少ない・多い、ぐったりしている、反応が鈍いなどは注意が必要です。意識がはっきりしない場合や自力で水分が取れない場合は、速やかに医療機関への相談や救急要請を検討してください。
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夏場の「外へ出たい」という行動は、単なる困った行動ではなく、本人なりの目的や気持ちの表れであることが少なくありません。無理に止めるだけではなく、まずは思いを受け止め、安全な方法へ導くことが大切です。今日からは「止める介護」ではなく、「安心して気持ちを満たす介護」を一つ意識してみましょう。その積み重ねが、本人の安心と介護する方の負担軽減につながります。
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