認知症の方が突然大声を出すと、周囲は「興奮している」「困った行動」と受け止めがちです。しかし、多くの場合は何らかの理由や伝えたい気持ちがあります。原因を探らずに注意や制止を繰り返すと、さらに不安や混乱が強まることもあります。この記事では、大声を出してしまう背景を理解し、安心につながる具体的な支援方法を紹介します。
01課題の本質
02実践のコツ
```1)まず原因を探る
大声が出た直前の出来事を確認します。
空腹・排泄・痛み・眠気・暑さ寒さなど、身体的な不快がないか順番に確認しましょう。
身体の不調を言葉で伝えられず、大声で表現していることがあります。
表情、姿勢、顔をしかめる様子、トイレの訴え、食事や水分摂取状況を確認します。
原因を確認せず「静かにしてください」と注意だけで終わらせてしまうことです。
2)安心できる声かけをする
正面から目線を合わせ、穏やかな声で短く話しかけます。
「大丈夫ですよ」「一緒に確認しましょう」など安心感を伝えます。
安心できる相手が近くにいると分かることで、不安が軽減しやすくなります。
目線が合うか、表情が和らぐか、声量が少しずつ落ち着くかを見ます。
大きな声で言い返したり、複数人で一度に話しかけたりすると混乱しやすくなります。
3)環境を整える
テレビやラジオの音量を下げ、人の出入りが少ない場所へ移動します。
刺激が多い環境では不安や混乱が強まり、大声につながることがあります。
静かな場所へ移動した後の表情や落ち着き方を確認します。
周囲が騒がしいまま対応を続け、さらに刺激を増やしてしまうことです。
4)落ち着いた後にパターンを記録する
時間帯、場所、前後の出来事、対応方法を簡単に記録します。
共通するきっかけが見つかれば、予防的な支援につなげられます。
毎日同じ時間か、特定の場面か、特定の人との関わりで起きるかを確認します。
その場限りの対応で終わり、情報共有がされず同じことを繰り返してしまうことです。
03チェックリスト
- 痛みや体調不良はないか
- 空腹・排泄・水分不足はないか
- 周囲が騒がしすぎないか
- 安心できる声かけができたか
- 複数人で囲んでいないか
- 発生した状況を記録したか
04ミニQ&A
```A. まずは安全を確保したうえで、何が原因かを確認しましょう。注意だけでは不安が強まり、かえって大声が続く場合があります。
A. 生活リズムや疲労、空腹、環境の変化などが影響している可能性があります。同じ時間帯の出来事を記録すると、予防につながるヒントが見つかることがあります。
