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2026.05.07

お願い!脱水症になるから水分を摂って

「いらない」と水分を拒否される場面は、現場でもご家庭でもよく見られます。無理に飲ませようとすると関係性が悪化し、さらに拒否が強まることもあります。この記事では、自然に水分摂取を促すための具体的な工夫を、実践的な手順とともに解説します。

課題の本質

認知症の方が水分を拒否する背景には、「喉の渇きに気づきにくい」「飲む必要性が理解できない」といった認知機能の変化があります。

また、「トイレが近くなる不安」「飲み物の温度や味への違和感」「過去の体験による不快感」など、感覚や心理の影響も関係しています。

そのため、単に勧めるだけでなく、“飲みたくなる状況”を整えることが重要です。

実践のコツ

1)タイミングを生活の流れに組み込む

手順

食事やおやつ、入浴後などの自然な流れで飲み物を提供します。

「今飲みましょう」ではなく、流れの一部として差し出します。

理由

行動の中に組み込まれることで、拒否の意識が弱まります。

選択を迫られる場面が減り、受け入れやすくなります。

観察ポイント

食後の動きや表情の変化。

自然に手が伸びるかどうか。

よくある失敗

飲むことだけを目的に声かけする。

結果的に「拒否するかどうか」の場面を作ってしまう。

2)選択肢をさりげなく提示する

手順

お茶やジュースなど2種類程度を提示します。

「どちらにしますか」と軽く尋ねます。

理由

自己決定感が生まれ、拒否が減ります。

「飲む・飲まない」ではなく「どれを飲むか」に意識が向きます。

観察ポイント

視線の動きや手の動き。

好みの変化。

よくある失敗

選択肢が多すぎる。

迷いが増え、結果的に拒否につながる。

3)少量ずつこまめに提供する

手順

コップ半分や一口サイズで提供します。

回数を増やして無理なく摂取を促します。

理由

量の負担感が減り、心理的ハードルが下がります。

成功体験が積み重なります。

観察ポイント

飲み込みやすさ。

むせや表情の変化。

よくある失敗

一度に多く飲ませようとする。

負担感から拒否が強くなる。

4)好みと温度に配慮する

手順

好きな味や飲みやすい温度を探ります。

季節や体調に合わせて調整します。

理由

感覚的な不快感を減らすことで、自然に飲めるようになります。

快の体験が継続につながります。

観察ポイント

表情の変化や飲むスピード。

残す量。

よくある失敗

常に同じ飲み物を提供する。

飽きや違和感に気づかない。

チェックリスト

  • 提供タイミングは自然か
  • 選択肢は適切な数か
  • 量は負担になっていないか
  • 好みを把握しているか
  • 温度は適切か
  • むせや誤嚥のリスクはないか

ミニQ&A

Q. 水分を全く受け付けない場合はどうする?
A. ゼリーや果物など、水分を含む食品から取り入れる方法も有効です。
Q. 甘い飲み物ばかり欲しがる場合は?
A. 無理に制限せず、少しずつ薄めるなど段階的に調整します。
水分摂取は「飲ませる」ものではなく、「自然に飲める状況をつくる」ことが大切です。今日から一つでも、タイミングや量の工夫を取り入れてみてください。小さな変化の積み重ねが、安心したケアにつながります。
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