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2026.04.23

季節の変わり目は落ち着かない?

季節の変わり目になると、いつもは落ち着いている方が急にそわそわしたり、夜間の不眠や不安が強くなったりすることがあります。これは“気分の問題”ではなく、気温・日照・生活リズムの変化が認知症のある方に大きく影響するためです。この記事では、現場ですぐ使える観察と対応のコツを、手順に沿ってやさしく解説します。

01課題の本質

季節の変わり目は、朝晩の寒暖差、日照時間の変化、衣類や寝具の変更など、小さな環境変化が重なります。認知症のある方は、その変化を言葉で説明しにくく、「落ち着かない」「帰りたい」「なんとなく不安」といった形で表れやすくなります。また、脱水、便秘、睡眠不足、服薬時間のずれも不穏を強める要因になります。

02実践のコツ

1)まず環境の変化を整える

手順

室温を朝・昼・夜で確認し、衣類や掛け物を時間帯に合わせて調整します。

照明は夕方早めに点灯し、部屋の影を減らします。

理由

寒さや薄暗さは不安感を高め、「もう夜だ」「帰らないと」と混乱しやすくなるためです。

観察ポイント

手足の冷え、落ち着きのなさ、窓や玄関を見る回数。

よくある失敗

職員や家族の感覚で温度を決めてしまい、ご本人が寒い・暑い状態を見逃すこと。

2)生活リズムを一定に保つ

手順

起床・食事・入浴・就寝時間を大きく変えず、毎日同じ流れを意識します。

午前中に日光を浴びる時間を作ります。

理由

体内時計が整うことで、夕方以降の不安や夜間覚醒を減らしやすくなります。

観察ポイント

昼寝の長さ、夕方の眠気、夜間の覚醒回数。

よくある失敗

昼間に長時間寝かせてしまい、夜に不穏が悪化すること。

3)不安の言葉を否定せず受け止める

手順

「不安ですね」「寒く感じましたか」など気持ちに寄り添う声かけを先に行います。

理由

正論で訂正するより、感情を受け止めたほうが安心につながりやすいためです。

観察ポイント

表情の変化、声の強さ、同じ訴えの繰り返し。

よくある失敗

「大丈夫」「気にしすぎ」とすぐ否定してしまい、不安を強めること。

4)身体要因を必ず確認する

手順

水分摂取量、排便状況、痛み、発熱、服薬状況を確認します。

理由

季節の変化で脱水や便秘が起こりやすく、不穏の原因になることが多いためです。

観察ポイント

口の乾燥、尿量、腹部の張り、顔をしかめる様子。

よくある失敗

心理面だけに注目し、身体不調を見落とすこと。

04チェックリスト

  • 室温・湿度は適切か
  • 衣類や寝具は季節に合っているか
  • 水分摂取は足りているか
  • 日中の活動量は十分か
  • 便秘や痛みはないか
  • 夕方の照明は早めに点灯しているか

05ミニQ&A

Q. 毎年この時期に不穏が増えます。
A. 季節変化による生活リズムの乱れが関係している可能性があります。毎年の傾向を記録して予防的に環境調整を行いましょう。
Q. すぐ薬に頼るべきですか?
A. まずは環境・身体状態・睡眠状況の確認を優先し、必要時は主治医へ相談しましょう。
季節の変わり目の不穏は、ちょっとした環境調整で大きく和らぐことがあります。まずは明日から「夕方の照明を少し早める」「水分量を記録する」など、1つだけ取り組んでみてください。小さな変化を積み重ねることが、ご本人の安心と介護する側の負担軽減につながります。
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