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2026.09.24

排便と認知症の症状の関係

便秘や下痢があると、認知症の人がいつもより落ち着かなくなったり、怒りっぽくなったり、介助を嫌がったりすることがあります。そんなときは「認知症の症状が悪化した」と決めつけず、まず排便の状態を確認してみましょう。便秘と下痢、それぞれの特徴と対応を整理し、本人の変化を早く見つけるポイントを紹介します。

課題の本質

認知症の人は、お腹の痛みや張り、便意などの不快感をうまく言葉で伝えられないことがあります。

そのため、便秘や下痢が「怒る」「そわそわする」「何度もトイレを気にする」「介助を拒む」といった行動として表れることがあります。

便の状態だけを見るのではなく、「排便の変化」と「いつもと違う行動」をセットで観察することが大切です。

実践のコツ

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1)まず「いつもとの違い」を確認する

手順

排便の回数、便の硬さ、水っぽさ、量などを確認します。

同時に、食事量・水分量・活動量や認知症の症状の変化も見ます。

理由

「何日出ていないか」だけでは、その人の状態を判断しにくいためです。

普段の排便と比べることで、小さな変化にも気づきやすくなります。

観察ポイント

お腹を押さえる、表情が険しい、食欲がない、落ち着かないなどの変化を見ます。

よくある失敗

「3日出ていないから便秘」と日数だけで判断することです。

本人の普段の排便リズムと合わせて考えましょう。

2)便秘は「出ない」以外のサインを見る

手順

排便の間隔と便の硬さを確認し、水分や食事、活動量も振り返ります。

トイレに座る時間を急かさず、本人が落ち着ける環境を整えます。

理由

便秘では腹部の張りや不快感が生じ、それが行動の変化につながることがあります。

観察ポイント

お腹の張り、食欲低下、排便時の苦痛、いきみ、普段より強い不機嫌さを確認します。

よくある失敗

出ないことに焦って、本人に何度も「出た?」と聞くことです。

排便へのプレッシャーを強めず、状態を記録して必要に応じて医療職へ相談します。

3)下痢は「回数」と「全身状態」を見る

手順

便の回数、性状、水分摂取量、食事量を確認します。

トイレへ行きやすい動線を整え、失敗しても責めないようにします。

理由

下痢が続くと、脱水や疲労などによって体調を崩すことがあります。

本人が「トイレに間に合わない」と不安になり、落ち着かなくなる場合もあります。

観察ポイント

ぐったりしていないか、飲食できているか、尿が極端に少なくないかなどを確認します。

急な眠気や混乱など、普段と違う変化にも注意します。

よくある失敗

「またトイレ?」などと注意してしまうことです。

不安や羞恥心を強めることがあるため、安心してトイレへ行ける環境を優先します。

4)急な認知症症状の変化は体調も確認する

手順

急に混乱が強くなった場合は、便秘や下痢だけでなく、発熱、痛み、水分不足なども確認します。

いつから変化したのかを記録し、普段の状態と比較します。

理由

認知症の人は、身体の不調をきっかけに急に混乱が強くなることがあります。

「認知症だから」と考えるだけでは、体調変化を見逃す可能性があります。

観察ポイント

急な興奮、反応の鈍さ、強い眠気、普段と違う言動などがないかを見ます。

よくある失敗

「いつもの認知症」と考えて、急な変化を長く様子見することです。

明らかな急変や強い体調不良がある場合は、早めに医療職へ相談しましょう。

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チェックリスト

  • 普段の排便リズム
  • 便の硬さ・水っぽさ
  • 排便回数・量
  • 食事量・水分量
  • 腹部の張り・痛み
  • 食欲・活動量
  • トイレへの不安
  • 普段と違う認知症症状

ミニQ&A

Q. 便秘や下痢が治れば、認知症の症状も必ず落ち着きますか?
A. 必ずとはいえません。ただし、便による不快感や体調不良が行動の変化に関係している場合は、体調が整うことで落ち着くことがあります。
Q. 便秘と下痢を繰り返す場合はどうすればよいですか?
A. 便の状態だけでなく、食事・水分・活動量・服薬状況なども含めて記録しましょう。繰り返す場合や気になる症状がある場合は、記録を医療職に見てもらうと状況を共有しやすくなります。
便秘や下痢があるときは、「排便の問題」と「認知症の問題」を分けて考えすぎないことが大切です。

まずは「便はいつもと違わないか」「本人の様子は変わっていないか」の2つを確認してみましょう。記録する項目を決めておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。明日からは、排便と一緒にその日の表情や行動も1つ記録するところから始めてみましょう。

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