12月1日、地域で活動されている太鼓演奏のボランティアの皆さまが来訪され、施設内が力強い響きとあたたかな空気に包まれました。冬の始まりに合わせ、心身ともに元気が湧くひとときを共有できましたので、その様子をお知らせいたします。
ギャラリー

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背景と目的
12月は一年の締めくくりに向けて心が慌ただしくなる時期ですが、同時に温かい交流や季節の楽しみを感じられる機会も多くあります。今回の太鼓演奏は、そんな季節の節目に合わせ、「音の力で気持ちを明るくしてもらえたら」という思いから実施されました。
太鼓の響きは体に直接伝わるため、言葉がなくても楽しめる点が大きな魅力です。参加される方それぞれが無理なく過ごしながら、冬の訪れを前向きに感じられる時間をめざしました。
内容の詳細
当日は、開演の合図とともに力強いリズムがホールに広がり、皆さまの表情がぱっと明るくなるのが印象的でした。ゆったりとした曲調から始まり、次第にテンポが上がる構成で、自然と手拍子が生まれる場面も見られました。太鼓の振動に合わせて体をゆらす方、じっと聴き入りながら目を閉じて楽しまれる方など、それぞれのペースで満喫されていました。
中盤には演奏者の方が太鼓の種類や音の違いをわかりやすく紹介してくださり、普段なかなか触れる機会のない和楽器に興味を持たれる声もありました。終盤の締め太鼓では、深く響く音が静かに余韻を残し、会場全体がひとつにまとまるような雰囲気が生まれていました。
職員の工夫・安心への配慮
当日は、会場内の移動がしやすいよう座席の間隔をゆったり確保し、音の大きさに慣れない方には少し離れた場所をご案内するなど、無理なく参加いただける環境づくりに努めました。また、長時間になりすぎないよう演奏前後に休憩をはさみ、体調に合わせて自由に出入りできるよう配慮しています。
ご覧にならなかった方への影響にも気を配り、居室周辺は静かに過ごせるよう職員間で連携して音量を調整しました。皆さまが安心して心地よい時間を持てるよう、小さな工夫を積み重ねています。
